60代から始める矯正+ラミネートベニア治療
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今回は、前歯の矯正(マウスピース矯正)とセラミック治療(e.maxラミネートベニア)を組み合わせて、60代女性の前歯を自然で美しい仕上がりに改善した症例をご紹介します。姫路で「歯列矯正」や「ラミネートベニア」による審美歯科治療をお考えの方はぜひ参考にしてください。
(症例: 60代・女性)
患者様のお悩みと治療の希望
この患者様は長年前歯の見た目にコンプレックスを抱えており、当院にご相談に来られました。主な悩みと希望は以下のとおりです:
①前歯の歯並びの乱れ: 上の前歯がハの字に外側へ開いており、さらに一部の歯は軽くねじれて回転していました。笑ったときに前歯の乱れが目立つことを気にされています。
②前歯の変色と摩耗: 特に右上の中切歯(右上1番)の倒れ込みが強く、他の歯より短くすり減っていました。写真でもその歯だけ色が暗く、形が小さいため、口元の印象を損ねていました。
③自然な仕上がりへの希望: 治療後は「いかにも作った歯」ではなく自然な仕上がりの前歯治療を望まれました。白すぎる不自然な歯や大量に歯を削る処置は避けたいとのことでした。
負担の少ない治療: 年齢的な不安もあり、できるだけ痛みやストレスが少なく、通院の負担も軽い方法で治療したいと希望されました。
このように、**「見た目を美しく整えたいが、できるだけ歯を残して自然に治したい」**というお気持ちでした。当院では患者様の希望をじっくり伺い、慎重に診査・診断を行った上でベストな治療計画をご提案します。矯正治療に年齢は関係ありません。60代の方でも諦めずに、一緒に理想の笑顔を目指しましょう。
治療計画:マウスピース矯正+セラミック(e.maxベニア)
患者様のご要望に沿うため、当院の矯正専門医と審美歯科担当医が連携し、以下のような治療計画を立てました。
精密検査とデジタルシミュレーション: まず口腔内写真、レントゲン撮影、3Dスキャナーによる歯型のデジタル採取を行い、現在の歯並びと咬み合わせを詳しく分析しました。最新の口腔内スキャナーを使用して従来より正確に3次元的な型取りを行い、それをもとに理想的な歯並びになるようシミュレーションを実施しました。デジタル技術(デジタル歯科)を活用することで、患者様の歯を模型で再現して治療ゴールを視覚化でき、より精密で予測可能な治療計画が立てられます。またこのデジタル印象により、従来のシリコン印象材を使った型取りが不要になるため患者様の負担を大きく軽減できます。
全顎的なマウスピース矯正(約2年間): 歯全体のかみ合わせと前歯の見た目を整えるため、透明なマウスピース矯正(いわゆる「マウスピース矯正」)を選択しました。マウスピース矯正装置は透明で目立たず、取り外し可能なため食事や歯磨きも通常通り行えます。約2年間かけて計画的に複数のマウスピースを段階的に交換し、前歯の傾きとねじれを少しずつ矯正しました。全顎的に矯正することで奥歯の噛み合わせも改善し、見た目だけでなく機能面も向上させています。途中経過では歯にアタッチメント(小さな突起)を付与し、マウスピースに適切な力がかかるよう工夫しました。矯正中、大きな痛みもなく順調に歯が動き、「マウスピース矯正は快適だった」と患者様にも継続して装着いただけました。 ※ポイント: 矯正治療中も定期的に経過チェックとクリーニングを行い、口腔内を清潔に保つことで虫歯や歯周病のリスクを抑えています。マウスピース矯正は患者様自身が取り外しでき衛生管理しやすいことから、高齢の方でも無理なく続けやすい矯正法です。
前歯のセラミック治療(e.maxラミネートベニアによる修復): 矯正治療によって歯並びがほぼ理想的な位置関係に整った後、仕上げとして右上1番のすり減りにより変形してしまった歯にラミネートベニア治療を行いました。使用したベニア素材はIPS e.maxというセラミックで、日本を含む世界中で広く使われている審美セラミック材料です。e.max(イーマックス)は二ケイ酸リチウムガラスを主成分とする高強度ガラスセラミックで、従来のポーセレン製ベニアよりも強度が高く、歯をほとんど削らずに装着できるため非常に人気があります。今回は変色した歯の表面を極力削らない最小限のプレップ(形成)で済むよう配慮し、0.5~1mm程度だけ表側を削って薄いセラミックのシェルを貼り付けました。歯の神経は温存し、健全な部分を可能な限り残しています。 製作にあたってはデジタル印象データを活用し、セラミック専門の技工士と色や形を綿密に打ち合わせました。e.maxラミネートベニアは透明感が高く、本物の歯と見分けがつかないほど自然に仕上がる素材ですが、最小限で削る必要があることと、色の再現がかなり難しいので治療をする歯科医師とセラミックを作成する歯科技工士の腕に大きく左右されます。最終的に周囲の歯とも調和した自然な白さと形態のセラミックベニアが完成し、装着後の見た目は患者様自身も「自分の歯みたいで違和感がない!」と驚かれるほどでした。
治療後の変化と患者様の声
✨ 治療後の見た目: 2年間の矯正治療とベニア装着を経て、前歯のガタつきは解消され整然とした歯並びになりました。以前はハの字に開いていた前歯がまっすぐ正面を向き、口元全体が若々しい印象に改善しています。変色していた右上1番も他の歯と調和する白さ・形となり、笑った時に一切目立ちません。ぱっと見てもどの歯にベニアを貼っているか分からないほど自然な仕上がりの前歯治療が実現できました。
😊 患者様のコメント: 治療後に患者様から以下のような嬉しいお言葉をいただきました。
「若い時から気になっていた前歯の歯並びが綺麗に揃って、本当に嬉しいです。矯正を60代からでも始めて良かったです!」
「変色していた歯も白く 自然な歯 にしてもらえて、自信を持って笑えるようになりました。家族にも『若返ったね』と言われました。」
「マウスピース矯正中も痛みが少なく楽でしたし、その後にラミネートベニアを貼る治療もあっという間で驚きました。デジタル機器で型取りしてもらえたので気持ち悪さもなく、最初から最後まで快適でした。」
患者様は見た目だけでなく、噛み合わせも改善したことで「食事がしやすくなった」と機能面の向上も実感されています。当院スタッフ一同、患者様の明るい笑顔を見ることができ大変嬉しく思います。
デジタル技術の活用で実現する精密・快適な治療
当院ではデジタル歯科技術を積極的に取り入れ、患者様に精密かつ快適な治療を提供しています。今回の症例でも、口腔内スキャナーによるデジタル印象採得や3Dシミュレーション技術を活用することで、治療期間の短縮や患者様の負担軽減につなげました。例えば、従来法ではシリコン素材で歯型を取る際に「オエッ」となって辛い思いをされる方もいますが、スキャナーならお口の中をサッとスキャンするだけで終了します。また出来上がったデジタルデータは即座に矯正治療計画やベニアのデザインに反映できるため、迅速かつ的確に治療を進められます。実際、マウスピース矯正のシミュレーション結果は治療前に患者様にもご覧いただき、「自分の歯がどう動くのかイメージできて安心した」と好評でした。
**ひめじオリビエ歯科クリニック(姫路市)**では、他にも歯科用CTやマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)など最新設備を整え、精密で長持ちする治療を心がけています。当院の強みであるデジタル技術の活用により、患者様にとって負担が少なく、質の高い歯科治療を実現いたします。
矯正+セラミック治療で叶える自然な笑顔【まとめ】
今回のケースでは、マウスピース型矯正装置による歯列矯正とe.maxラミネートベニアによるセラミック治療を組み合わせることで、患者様が長年望んでいた「自然で美しい前歯」を手に入れることができました。矯正とセラミック、それぞれ単独でも効果的な治療ですが、両方を組み合わせることで互いのメリットを最大限に活かせる場合があります。このように矯正治療と審美セラミック治療を組み合わせることで、より理想的な歯並びと見た目を実現できます。特に前歯の位置や向きを矯正で整えてからセラミックを装着すれば、削る歯の量を最小限に抑えつつ、色・形も思い通りに整えられるため**「自然な仕上がり」**に大きく近づきます。
年齢を重ねてからでも、歯並びや見た目を改善する治療に遅すぎることはありません。実際に姫路 審美歯科をお探しで当院に来られる患者様の中には、50代・60代以上で矯正やセラミック治療にチャレンジされる方も増えています。当院では各分野の専門ドクターが協力し、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療プランをご提案します。
姫路市のひめじオリビエ歯科クリニックは、前歯の見た目のお悩み(歯並びの乱れ・変色・すきっ歯など)に対し、マウスピース矯正からラミネートベニア・セラミック治療までデジタル技術を駆使したトータルなアプローチでお応えします。【前歯の矯正】【e.maxベニア】【マウスピース矯正】【姫路 審美歯科】【自然な仕上がりの前歯治療】といったキーワードにピンと来る方はぜひ一度ご相談ください。姫路で地域の皆様に寄り添う歯科医院として、あなたの笑顔づくりを全力でサポートいたします。
院長

歯のことでお困りの方は気軽に当院にご相談ください。
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略歴
- 国立岡山大学歯科部歯学科卒業
- 姫路赤十字病院 研修医修了
- 岡山大学大学院歯薬学総合研究科 博士課程修了
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所属学会・資格
- 日本口腔外科学会 認定医
- 日本インプラント学会 会員
- インビザライン 認定医
- ヨーロッパインプラント学会(EAO) 会員




