奥歯にインプラント治療を行いました。
2023.02.10

姫路市今宿の歯科医院 ひめじオリビエ歯科クリニックの松本です。
歯の根が折れて、抜くしかない状況になってしまった患者様です。
従来の方法では抜歯して約3〜6ヶ月待ってからのインプラント体(インプラントのネジ部分)を入れる手術を行なっていましたが、近年では材料の進歩により抜歯即時インプラント埋入(抜歯してすぐにインプラント体を入れる術式)が存在します。
幸い本患者様はCT撮影の結果、抜歯してすぐにインプラントを埋入することが出来るだけの十分な骨の量があったため、抜歯即時インプラント埋入処置を行いました。
抜歯即時埋入のメリットとしては
・手術が一回で終わるので、何度も外科的な処置を行う必要のない
・治療期間が短いので早く噛めるようになる
・低侵襲なため、体への負担が少ない
などがあります。
一方、デメリットとしては
・抜いたところに十分な骨がないとインプラントを入れることが出来ない
・抜いた部分の治癒には個人差があるので、抜いた部分の治りの予測が難しい
・深さや角度のコントロールが難しく術者の技量に左右される
などがあります。
抜歯即時インプラントはインプラントを入れる角度や深さがかなり限定されるため難易度の高い治療になります。
当院ではなるべく短期間で低侵襲な治療を行い、患者様の負担を減らす努力をして参ります。
歯を抜くしかないと言われた、痛みがなかなか引かないという方はCTや歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)などで本当に抜歯が必要かを診断してから最終的な治療を行います。
歯を抜いたままにしておくと骨がだんだんと痩せていき、骨を作る処置を行わざるを得なくなる場合があります。
インプラント治療を検討されている方は、抜歯の前に一度受診されてはいかがでしょうか?